三菱アセット・ブレインズがまとめた2026年5月の公販ファンド(ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信)の資金流出入は、約1兆4780億円の資金流入超と、前月と比べ流入額が増加した(前月は、約1兆810億円の流入超)。資金流入額の資産別の上位は、「外国株式」(約1兆2850億円)、「複合資産」(約1690億円)、「国内株式」(約1680億円)の順に資金を集めた。資金流出では、「その他」(約640億円)をトップに、「外国債券」(約230億円)、「国内REIT」(約200億円)の順に資金が流出した。「その他」の流出額は前月(約220億円)から大幅に拡大しているが、これについて三菱アセット・ブレインズは「日本株ブル型ファンドの資金流出の増加が影響した」と分析している。
5月末時点の投信純資産残高は約161兆6610億円と前月(約152兆9390億円)と比較して約8兆7220億円増加して前月に続いて史上最大を更新した。資産別では「外国株式」が約99兆870億円、「国内株式」が約20兆800億円、「複合資産」が約16兆7000億円の順だった。また、アクティブ/パッシブ別の純資産総額は、「アクティブ」が約86兆2190億円、「パッシブ」は約75兆4420億円で、パッシブ比率は46.67%に上昇し、いよいよ「アクティブ」の残高に「パッシブ」が肉薄している。
「国策に売りなし」、AI・半導体、防衛、航空・宇宙の国内株
5月の新規設定では、設定本数は24本と前月(18本)から増加したものの、設定額は約1250億円と前月(約2080億円)から減少した。設定額第1位の「成長戦略フォーカス・ジャパン」(三井住友DSアセットマネジメント)の約490億円、設定額ランキング第5位の「One成長企業ジャパンエールファンド」(アセットマネジメントOne)の約105億円で新規設定額の半分程度を占めた。
「成長戦略フォーカス・ジャパン」は日本政府等の成長戦略・産業政策等の政策動向を踏まえ、持続的な成長が期待される企業の株式に投資。また、「One成長企業ジャパンエールファンド」も組み入れ銘柄上位の多くが、AI・半導体、防衛産業、航空・宇宙など、政策や重点投資分野との親和性がある。相場格言に「国策に売りなし」といわれるように、「政府の成長戦略に合致した企業に投資できる点が魅力となり、資金流入を後押ししたと考えられる」(三菱アセット・ブレインズ)と分析している。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
