集中投資ゆえのリスクとは?
一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。
• 組入銘柄が10銘柄に集中しており、特定の銘柄が大きく下落した場合には基準価額への影響が大きくなる。分散投資の観点から、より広範な指数連動ファンドと比べてリスクが高い点を認識する必要がある。
• 原則として為替ヘッジを行わないため、円高が進んだ局面では、米国株自体が上昇していても基準価額が下落する場合がある。
• 信託報酬は年率0.7755%(税込)と、同じインデックス型でもS&P500や全世界株式に連動するファンドと比べると高い水準にある。
• 過去のリスク(標準偏差)は1年ベースで約29.87と、同カテゴリー平均(約18.62)を大幅に上回る高ボラティリティのファンドである。短期的な基準価額の変動は相応に大きい。
続いて商品のパフォーマンスを紹介する。騰落率は以下の通りだ。
• 1年 44.14%
• 3年 180.63%
• 5年 285.12%
(2026年5月末時点)
ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。
<向いている人>
• 米国の主要テクノロジー企業の成長に対して、長期的な視点で資産を投じたいと考えている人
• 値動きの大きさを受け入れたうえで、積立投資によりリスクを平準化しながら長期運用する方針を持っている人
• NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)を活用し、税制優遇のもとで運用効率を高めたい人
<向いていない人>
• 分散投資を重視し、特定セクター・特定地域への集中を避けたい人
• 特定銘柄の価格下落や円高局面での基準価額下落を含め、大きな価格変動に心理的な負担を感じやすい人
• 信託報酬の低さを最優先とし、コストの最小化を求めている人
今回は「iFreeNEXT FANG+インデックス」の特徴をひも解いた。投資信託に万人にとっての正解はなく、その選定基準も人それぞれだ。本連載では今後も各商品を深掘りし、個人投資家が自分の大切な資産を託せる"推し"を見つけるヒントをお届けしていく。
執筆/フィナシー投資信託取材チーム
※記事内の数字は注記がない場合は6月1日現在(出所:大和アセットマネジメント公式サイト、騰落率は資産運用業協会データ)
