米国株の本丸となるか「NASDAQ100」

5月の売れ筋トップ10にランクインしたニッセイアセットマネジメントの「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」が連動をめざす米国株価指数「NASDAQ100」は、まさに、AIブームに沸き立つ米国株式市場の代表銘柄をパッケージで購入するようなインデックスだ。「NASDAQ100」はNASDAQ市場に上場する約3000銘柄の中から、金融を除いた時価総額と流動性の高い上位100銘柄で構成されている。指数の組み入れ比率は時価総額に応じて割り付けられるため、直近の上位はNVIDIA(組入れ比率13.25%)、Apple(11.34%)、Microsoft(8.01%)、Amazon.Com(6.76%)、Broadcom(5.73%)、Alphabet(A)(5.52%)、Alphabet(C)(5.11%)、Tesla(3.87%)、Meta Platforms(3.75%)、MicronTechnology(2.98%)となっている。上位10銘柄の合計で66.32%を占めるように、上位銘柄の株価変動に指数の動きに影響が大きい。

ちなみに、「NASDAQ100」の上位10銘柄は、「マグニフィセント・セブン」(Apple、Microsoft、Alphabet、Amazon、Meta、NVIDIA、Tesla)を全て含んでいることからもわかる通り、ここ数年の米国株の主役がそろっている。

米国株の代表的なインデックスとしては「S&P500」がよく使われる。機関投資家がベンチマークとして使うのも一般的には「S&P500」とされる。「S&P500」はNY証券取引所の銘柄も含む、さらには、金融も含む米国の大型株500社で構成されている。このため、米国の景気動向などを反映しやすいインデックスといえる。テクノロジー企業でもIBM、Oracle、Salesforce、SnowflakeなどはNY証券取引所の上場銘柄であるため、「NASDAQ100」が米国のテクノロジー株の全てを表しているわけではない。

パフォーマンスは「NASDAQ100」に軍配が上がる。「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」の過去1年のリターンは57.34%、3年では143.46%になる(2026年5月末時点)。これは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の1年43.15%、3年112.02%を大幅に上回っている。ただ、純資産残高は「S&P500」型インデックスファンドで最大の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の12兆1251億円に対して、「NASDAQ100」連動型では最大である「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」は5879億円と大きく水をあけられている。今後、残高の面で「NASDAQ100」連動型がどこまで「S&P500」型に迫れるのか注目したい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩