2026年度の投資環境見通し:サマリー・投資戦略

サマリー:世界経済3%成長をベースシナリオに、原油動向注視

当社ベースシナリオでは、2026年・27年の世界経済が3%程度の緩やかな成長を続ける中、金融環境は緩和的な状態が続き、株式などの成長資産が選好され易い投資環境が続くと予想します。米・イランの停戦が6月末までには合意され、原油価格は年度末に向け70~80ドル台に低下することを前提とします。

サブシナリオは、停戦交渉が進まず、原油価格が100ドル超で高止まり、世界経済の成長率が2%程度まで低下する場合です。

米国・イラン双方とも紛争の長期化は避けたいという点では一致しているとみられ※1、6月末までに収束する可能性はなお高いと考えます。

ただ、早期停戦が実現した場合でも、ホルムズ海峡の航行正常化や周辺石油施設の復旧には相当の時間を要するとみられ、その間、原油価格が高止まりする可能性があります。また、グローバルサプライチェーンの混乱から原料・部材の供給制約が長引く事態も想定され、経済活動の停滞や企業収益の下振れリスクについては詳細に見極める必要があります。

世界経済がベースシナリオ通り3%成長を維持できるか否かは、月次のグローバル総合PMI(購買部指数)で点検することになります。3%台前半の世界経済の成長率とグローバル総合PMIの50台前半は概ね釣り合います(下図上段)。同指数は4月時点では51.8と分岐点の50を39ヵ月連続で上回りました。仮に50を下回り40台に低下した場合は、サブシナリオの2%成長に近付くことを示唆し、投資戦略の見直しが必要となります。

※1:米国は11月中間選挙を控えガソリン価格高騰等による支持率低下に歯止めをかける必要、イランは国内経済の一段の困窮化回避

 

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