主要マーケットの見通し:株式市場
AI半導体相場の持続性 巨額投資の収益化が鍵握る
フィラデルフィア半導体(SOX)指数が4月以降、50%以上上昇するなど、半導体関連株の上昇が顕著です(下図上段左)。きっかけは2点挙げられます。1点目は、4月3日に米半導体工業会(SIA)が発表した2月の世界半導体販売額が前年比6割増と予想上回る伸びとなったことです。もう1点は4月7日に米新興AI企業アンソロピック社が高性能AIモデル「Mythos(ミュトス)※1」を発表し、AI技術進展への期待が一気に高まったことです。
台湾加権、韓国総合など半導体関連株の比重が高い株価指数が軒並み最高値を更新しています。日経平均株価も半導体関連株を牽引役に高値を更新しており、4月以降の上昇の約5割は僅か3銘柄※2によるものです。物色が半導体関連株に偏っている面は否めず、NT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は16倍台まで急上昇しています(下図上段右)。
半導体関連株の上昇の持続性については、ハイパースケーラーと呼ばれる巨大データセンター企業の巨額投資が早期に収益化されるかが鍵を握ると考えられます。ハイパースケーラー5社のフリーキャッシュフロー(FCF)※3は減少傾向にあり、既にオラクルがマイナス、年内にはメタもマイナスに転じるとみられています(下図下段左)。FCFがマイナスに転じると設備投資資金は外部調達に頼らざるを得なくなります。IT投資ブーム時にも見られた通り、やがて信用問題などから高水準の設備投資は継続が困難となることが予想されます(下図下段右)。設備投資が収益化に結び付き、さらなる投資を促す好循環が実現するかが、AI半導体相場の持続性を左右すると考えられます。
※1:ソフトウェアのセキュリティーの脆弱性を発見するのが得意とされているAIモデル。これまで人間のチェックで未発見だった脆弱性を発見している。※2:アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン。※3:本業で稼いだ現金から設備投資額を差し引いた資金。

関連リンク:https://www.resona-m.co.jp/market/report_s/2026/260518_m2.pdf
当レポート使用に際しての注意事項
■当レポートは投資環境等に関する情報提供のためにりそなアセットマネジメントが作成したレポートであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。販売会社が投資勧誘に使用することを想定して作成したものではありません。また、市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません 。
■記載されている内容、数値、図表、意見等は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。また、将来の市場環境の変動や運用成果を示唆・保証するものではありません。
■当レポートは信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。
■取引時期などの最終決定は、お客さま自身の判断でなされるようお願いいたします。
■元本保証のない投資商品は相場環境の変動などにより投資元本を割込むことがあります。投資商品は預金ではなく預金保険対象外です。商品ごとの手数料・リスクなどの詳細は「契約締結前交付書面」や「説明書」等をご確認ください。
■当レポートに示す意見等は、特に断りのない限り 、当レポート作成日現在のりそなアセットマネジメントの見解です。また、りそなアセットマネジメントが設定・運用する各ファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。
