傷病手当金が終了する前に職場復帰を目指すも…

良恵さんはしばらく療養してしましたが、有給休暇をすべて消化しても職場復帰が難しかったため、傷病手当金を受給することにしました。

傷病手当金とは、病気やけがのために仕事を休み、会社から十分な報酬が受けられない場合、手続きによって健康保険から支給されるお金です。傷病手当金は1年6カ月分を受給すると終了します。

良恵さんは傷病手当金が終了する前に職場復帰を目指そうとしましたが、それはできませんでした。

「はたしてフルタイムで働くことができるのだろうか? 私の体は耐えられるのだろうか?」

そのような不安に襲われ、なかなか決心がつかなかったからです。体調が悪い時は、職場復帰を考えるだけで体が震え、涙が出てしまいました。そこで主治医や夫と相談した結果、良恵さんは会社を退職することにしました。

職場復帰のプレッシャーから解放された良恵さん。夫と実母の支援のおかげで、比較的調子のよい時は食事の用意、洗濯、掃除、買い物などの家事がこなせるまでに回復しました。しかし、いまだフルタイムでの就労は困難な状態です。

そうこうしているうちに傷病手当金の受給が満了する日が近づいてきました。

「このままでは無収入になってしまう。これから子どもにもお金がかかるようになるし、夫だけに働かせていてもよいのだろうか?」

良恵さんは日々頭を悩ませていました。

そのような経緯もあり、良恵さんは主治医から障害年金の請求を勧められたそうです。