完璧主義な母親を襲った「眠れない夜」
この当時、良恵さんは正社員で仕事をしていましたが、職場でも拓海君のことが気になって仕事が手につきませんでした。自然とミスが増え、作業も遅くなり、上司からたびたび注意を受けてしまうのでした。
言うことを聞かない我が子。仕事がうまくいかない自分。ストレスから夫との言い争いも絶えなくなってしまいました。
「何もかもがうまくいかない。私は一体どうすればいいの」
誰にも相談できず、良恵さんの心は自己嫌悪と孤独感で少しずつ壊れていきました。
夜、布団に入って目をつぶると、どうしても明日のことを考えてしまいます。
「また幼稚園の先生から苦情を言われてしまう」
「ママ友から陰口を言われてしまう」
「仕事でミスをして、また叱られてしまう」
悪いイメージで頭の中がいっぱいになり、布団の中でじっとしていられなくなることもありました。眠りが浅く、眠れたとしてもすぐに目が覚め心臓がドキドキしてしまう。食欲も落ち、何をしても楽しいと思えない。いつの間にか良恵さんの日常から笑顔は消えていました。
そして良恵さんはとうとう限界を迎えてしまったのです。
●休職後、職場復帰できずに会社を退職することになった良恵さん。無収入の危機という新たな壁に直面しますが、どのように解決したのでしょうか? 後編【幼稚園からの苦情、ママ友の陰口、夫婦関係悪化…疲れ果て仕事を辞めた36歳母、無収入の危機を救った「最後の砦」】で詳しくお伝えします。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
