日本年金機構から届いた1通の知らせ…その中身とは?

そんな中、11月に日本年金機構から「年金決定通知書・支給額変更通知書」というお知らせが届きます。これを見た昌行さんは「年金が再計算? 変更? 受け取る年金額が増えるのか? けど、よくわからんなぁ」と思いながら、12月15日の年金の振込日を迎えます。すると、年金がそれまでより2000円程度増えていました。

「ちょっとだけだけど増えているな。増えるのはうれしいことだけど、どういうことだろう。お知らせの内容もよく分からないし」と思った昌行さんは年金事務所へ向かいます。

昌行さんは年金事務所の職員に「12月15日に振り込まれた年金が前より増えているんですけど、届いたこのお知らせがよく分からなくて……どういうことなんでしょう?」と相談します。

すると職員は「65歳以降も引き続き働いているのですね。12月15日振込分から年金が増えることになりますよ。今後も引き続き勤務し続ければ、毎年12月の振込分から増えることにもなります」と説明します。

昌行さんは「毎年増えるのですか。65歳から給与も下がっているし、年金が増えることにはありがたいけど、どういうことなのでしょう」と疑問点を尋ねます。

昌行さんの年金が増えることになった理由とは、そして12月の振込分で増える理由はどこにあるのでしょうか。

●65歳以降も働きながら保険料を払い続けた結果、年金額が少し増えた昌行さん。その仕組みについては、後編【「ちょっとでも増えるならいいな」66歳会社員が納得した、65歳以降の厚生年金保険料が無駄にならない理由】で詳説します。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。