投資の知識はどこから?

こうした差はどこから生まれるのか。調査では投資に関する教育経験についても質問している。「証券投資に関する教育を受けたことがあるか」という質問に、「受けたことがある」と答えたのはわずか10.6%。「受けたと思うが、あまり覚えていない」は7.5%で合計でも全体の18.1%にすぎない。

30代以下では「受けたことがある」が19.7%と最も高い。年代が上がるほど低くなり、65〜69歳では6.2%にまで下がる。若い層で高い理由は最近の学校教育でお金の学習が重視されるようになってきた影響があるだろう。

一方で、教育を受けた場所は「職場」が最も多く45.0%。次いで「証券会社や銀行等の金融機関」(33.7%)、「中立的な機関(金融団体・証券取引所など)」(16.0%)となっている(複数回答)。

証券投資に関する教育を受けた場所(複数回答)(証券投資教育経験者)

証券投資に関する教育を受けた場所(複数回答)(証券投資教育経験者)を表した図表
 

(注)前回調査まで「証券会社や金融機関など」であった項目を、今回調査から「証券会社や銀行等の金融機関」に変 更するなどの修正を行った。

出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
 

30代以下では「学校」が27.7%と高いのに対し、70代以上では証券会社や銀行等の金融機関が61.0%と突出している。世代によって金融教育を受ける環境が大きく変わっていることが明確に表れた。