「実物資産」の中で出遅れる「不動産」
一方、10月にトップ10にランクインした「お金のデザイン・グローバル・リアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)」はETF(上場投資信託)に投資することによって実質的に、純金(ゴールド)や銀、白金(プラチナ)、不動産などに投資するファンドだ。2023年12月末を基準として2025年11月21日までのパフォーマンスを調べると同ファンド(+58.06%)は「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」(+56.57%)や「イノベーション・インサイト 世界株式戦略ファンド」(+57.31%)をわずかながら上回る成績になっている。
「お金のデザイン・グローバル・リアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)」の2025年10月末時点の運用ポートフォリオの資産配分比率は、「銀」に21.4%、「純金」に21.0%、「日本REIT」に20.9%、「白金(プラチナ)」に11.1%などとなっており、純金や銀といった貴金属への積極的な投資がファンドのパフォーマンスを支えている。
「実物資産」の中では、純金に投資する「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」のパフォーマンスの高さと比較して、10月に第5位にランクインした「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」の差は大きい。「J-REIT」は、世界の株式市場が先進国も新興国も上昇してきた中で、最も出遅れている資産カテゴリーの1つになっているといえる。出遅れているために、今後の挽回への期待が高まってきたのだろう。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

