半数以上が「日銀の説明は分かりにくい」と回答
日銀が行った最新調査の結果によると、日銀の外部に対する説明について半数以上の人が「分かりにくい」と評価していることが明らかになっている。
日銀の外部に対する説明はわかりやすい
具体的には、「わかりにくい」との回答が53.2%と、「わかりやすい」(6.5%)を大きく上回っている※。
※「わかりやすい」「わかりにくい」とも「どちらかと言えば」を含む合計
なお過去20年間の推移を時系列で見ると、この傾向はおおむね一貫している。日銀の対外説明に対して消費者が分かりにくいと感じ、うまく理解できていない可能性が継続していそうだ。
日銀の説明が分かりにくいと感じる理由
興味深いのは、日銀の説明が「わかりにくい」と回答した人にその理由を尋ねた結果だ。
日銀の説明がわかりにくい理由(2つまでの複数回答)
結果では以下の理由が上位を占めている。
1. 「日本銀行について基本的知識がない」(43.2%)
2. 「日本銀行の説明や言葉が専門的で難しい」(43.0%)
3. 「金融や経済の仕組み自体がわかりにくい」(40.3%)
これらの回答から、日銀に対する基礎知識の欠如や専門用語の難解さ、さらには金融・経済全般の複雑さが理解を妨げる主な要因となっていることがうかがえる。
なお、「そもそも日本銀行の説明を見聞きしたことがない」という回答も27.5%と決して少なくなく、さらにこの項目の回答率は直近の過去3回において徐々に増加している。
「日本銀行についての情報の入手方法がわからない」という回答も14.9%と同様にじわじわと増えている。
●前編「2000人の総意「興味はないけど関係はある」 “物価の番人・日銀”の真の目的を知っている人はどのくらいいるのか?」