出遅れた「ロボティクス」「インド株」も評価

売れ筋トップ10にランクインしている株式アクティブファンドは、これまでの主力であった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」を除けば、第6位にある「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」、第7位になった「HSBCインドオープン」など、パフォーマンスの面ではまだ成果が表れていない銘柄といえる。将来の成長に期待して株価が上がってしまう前に投資を始めておきたいという動きだろうか。

特に、米国が関税交渉においてインドに厳しい姿勢をみせていることもあってインド株全般が弱い動きになっている。「HSBCインドオープン」の基準価額も、「米国成長株投信」や「ロボティクス株式ファンド」が4月の安値から25%程度上昇していることに対し、10%程度しか上昇していない。ただ、同ファンドの月報において「長期的な観点では、インド株式に対して強気な見方に変わりはありません。インドの成長ストーリーの4つの柱(消費、製造業、インフラ、貯蓄から投資への動き)は不変」とされているように、中長期に魅力的な市場であるという評価は変わらない。現状は、長期投資の覚悟で同ファンドを保有できるかが問われているのかもしれない。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩