終活の現実、約4割が「準備していない」
全国の60歳以上の男女2188人に「今後の生活の中で準備しているもの」を聞いた調査結果が「令和7年版 高齢社会白書」(内閣府)にまとめられている。最も多かった回答は「準備しているものはない」(37.4%)で約4割に達している。
続いて「準備をしているもの」については「身の回りの所有物の整理」27.9%、次いで「お墓の準備」と「葬儀の準備」がともに20.4%となっている。
以下、「財産の整理」12.7%、「身近な人へのメッセージやエンディングノートの作成」7.8%、「リビングウィル(終末期医療の指示・介護の希望・代理人の指定等)の作成」3.2%と続く。
この結果から、一般的に終活として挙げられる項目について実際に準備している高齢者は全体の6割程度にとどまるという実態が浮かび上がってくる。