目を見張る60歳以降の「働く意欲」
2025年6月に内閣府が公表した「令和7年版高齢社会白書」によると、現在収入のある仕事をしている60歳以上のうち、約3割(33.5%)が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答している。
また、「いつまで働きたいか」について具体的な年齢を回答した層では、「70歳くらいまで」(22.8%)、「75歳くらいまで」(20.1%)、「80歳くらいまで」(7.4%)となっている。
結果として、現在収入のある仕事をしている60歳以上のうち実に83.8%もの人が「70歳くらい」よりも長く、もしくは「働けるうちはいつまでも」働きたいという意向を示している。シニアの就業意欲は非常に高いということだ。
特に注目すべきは、「働けるうちはいつまでも」という回答が約3分の1を占めている点。健康寿命の延伸や、生きがいとしての就労意識の高まりを反映しているといえそうだ。