◆「好配当日本株式オープン」の長期パフォーマンスは?
三菱UFJ eスマート証券の積立設定金額のランキングに新たにランクインした「好配当日本株式オープン」は、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を中心に、投資銘柄を選別し、銘柄分散・業種分散に一定の配慮を行い、ポートフォリオを構築している。配当利回りと株価上昇の両方によって中長期的に高いトータルリターンをめざしている。
2020年以降の基準価額(分配金込み)の推移を振り返ると、日経平均株価に連動するインデックスファンドを常に後追いしているような動きになっている。基本的に日経平均株価が先行して上昇し、「好配当日本株式オープン」は日経平均株価に遅れて上昇している。ただ、日経平均株価は2024年7月や2025年4月のように、時として急落する場面がある。「好配当日本株式オープン」は日経平均株価が急落する場面でも大きく崩れるようなことはなく安定的な価格推移を保っているところが特徴だ。2025年になって株価の動きが不安定になっているだけに、安定的な動きを続けてきた同ファンドが注目されるようになったのだろう。
中長期的なパフォーマンスを見ると、2025年6月末時点で過去5年間の騰落率は120.24%、過去10年では119.33%になっている。コロナショック後の過去5年間のパフォーマンスの良さが際立っているが、アップダウンがあっても10年で2倍になっている動きが、つみたて投資の対象ファンドとして魅力になっていると考えられる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩