◆安定志向の強いファンドが新たにトップ10にランクイン

新たにトップ10にランクインした「三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(愛称:世界のいしずえ)」は、インフラ関連企業が発行する債券を主な投資対象とするファンド。国内のインフラ事情を振り返るまでもなく世界各国で主要なインフラの更新時期を迎えていて、今後のインフラ投資は安定的に高い需要が見込まれている。米国の関税政策の影響で世界的に株価が不安定な状態が続く中にあって、景気の好不調に関わらず生活基盤を維持するために必要なインフラ関連企業は株式も発行する債券も根強い人気がある。

「三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(愛称:世界のいしずえ)」は、投資適格債以上の格付けの債券に投資し、2025年4月末時点の運用ポートフォリオの直接利回りは5.2%、最終利回りは5.4%になっており、毎月1万口あたり50円の分配金を安定的に払い出している。中長期に安定的な収益を求める投資家に需要がありそうだ。

また、「日経平均高配当利回り株ファンドⅡ」は、日経平均株価の構成銘柄225社の中から予想配当利回りが高い30社を抽出して投資するファンドだ。2025年5月末時点において、日経平均株価の予想配当利回り2.1%に対して「日経平均高配当利回り株ファンドⅡ」は同4.5%という高い利回りになっている。PBR(株価純資産倍率)の水準も日経平均株価の1.9倍に対して0.9倍と1倍割れの割安な水準にある。年初来の基準価額の推移を振り返ると、日経平均株価に連動するインデックスファンドに対して一貫して高い運用成績になっている。この優れた成績を評価する動きが出てきたものと考えられる。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩