◆パフォーマンスで目立つ「ゴールド」

個別ファンドの月間騰落率(ブル・ベア型、通貨選択型を除く)では、「外国株式型」の「米国IPOニューステージ・ファンド(ヘッジあり・資産成長型)」(9.55%)と「米国IPOニューステージ・ファンド(ヘッジあり・年2回)」(9.52%)が突出して良かったが、それに次ぐのが、「その他」に分類される「Smart-iゴールドファンド(為替ヘッジあり)」の7.23%だった。これに「ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」(7.11%)、「SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)」(7.03%)、「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(ヘッジあり)」(7.03%)が続いた。これらは、金価格に連動するETF等を主要な投資対象とするファンドで、4月の金価格の上昇をパフォーマンスに取り込んだ。4月は円ドルが149円台から142円台と円高に進んだことから(為替ヘッジあり)のパフォーマンスが良くなった。

◆「グロース・オポチュニティ」が分配金利回りでトップを継続

分配金利回りのトップは前月に続いて「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD」の29.07%だった。第2位は前月の第4位から「WCM世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」が26.20%で上がった。第3位は「JPMアメリカ成長株ファンド(ヘッジなし、毎月)予想分配金提示型」で24.48%だった。前月第2位だった「フィデリティ・米国株式ファンド F」は24.40%で第4位に下がった。これらの分配金利回り上位ファンドは、いずれも為替ヘッジをしていないファンドとなっており、4月の円高が利回り低下に影響したと考えられる。

執筆/ライター・記者 徳永 浩