上場来高値から調整続く 配当利回り4.3%
住友林業の株価は調整が続いています。2024年10月の上場来高値7293円までは上昇が続いていましたが、以降は下落に転じており、足元は4200円台での取引です。主力の米国で金利の高止まりを背景に住宅の受注が伸び悩んでおり、投資家の懸念を誘っていると考えられます。なお、中長期では買われており、直近5年間で株価は3.3倍に上昇しました。
【住友林業の株価チャート(過去5年間)】
・株価:4227円(2025年5月2日終値)
株価の下落は、配当利回りが一定の抵抗になるかもしれません。今期(2025年12月期)は1株あたり182円の配当金を予定しており、予想配当利回りは4.3%台に達します。すでに高水準で、株価が下落すればさらに上昇することになります。配当利回りの高さに着目した取引が強まれば、株価には追い風となるでしょう。
【住友林業の予想配当利回り(2025年12月期)】
・予想配当金:182円
・予想配当利回り:4.31%
出所:住友林業 決算短信
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なお、NISAには投資可能額に上限があります。株式に投資できる成長投資枠は年240万円が上限です。住友林業なら足元の株価水準で500株まで購入でき、会社の計画どおりなら9万1000円の配当金を非課税で受け取れる計算です。
住友林業は配当利回りが高く、注目する人も多いと考えられます。今後の株価はどう推移するのでしょうか。業績の見通しから探ってみましょう。