【年収700万円~1000万円未満】成長投資枠1位は満額「240万円」

年収700万円~1000万円未満の人の成長投資枠の購入金額は、「240万円」が22.9%と最多だった。下記グラフからもその突出具合が分かる。

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

【年収700万円~1000万円未満】「成長投資枠」購入金額ランキング

1位 240万円 22.9%
2位 20万円~50万円未満 17.3%
3位 50万円~100万円未満 15.8%
4位 100万円~150万円未満 12.1%
5位 200万円~240万円未満 10.1%
6位 10万円未満 8.2%
7位 10万円~20万円未満 7.5%
8位 150万円~200万円未満 6.0%
(n=612) 

2位「20万円~50万円未満」17.3%を第二の山の頂に、3位「50万円~100万円未満」15.8%、4位「100万円~150万円未満」12.1%と続き、20万円~150万円未満の中額帯で約45%を占めている。

一方で満額の240万円が1位であり、20万円未満までは約15%であることから、年収700万円~1000万円未満の人の成長投資枠の活用は中額帯から高額帯の投資傾向にあることが分かる。

新NISAのメリットを最大限活用しよう

年収700万円~1000万円未満の人は一般的に高年収の部類に入るだろう。新NISAは投資で得た利益に税金がかからない制度であり、有効活用すれば資産形成の一助となるだろう。

例えば、つみたて投資枠と成長投資枠を併せた年間上限額360万円をフルに使うことで、非課税の恩恵を最大化できる可能性がある。リスク分散のために国内外の株式や投資信託など幅広い運用商品を検討することも肝要だ。

長期的な投資で行うことで、時間を味方に付けた複利効果に期待できる可能性がある。いずれも生活に支障をきたさない範囲での積極的な運用が鍵となる。

調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査