60代の金融資産の保有率は8割近く 

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から60代の回答をランキングで見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。

※家計の金融行動に関する世論調査2024年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

60代の金融資産の有無(総世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数1451世帯)

保有している    77.4%
保有していない    22.6%

60代で金融資産を「保有している」と回答した世帯の割合は77.4%。8割近い人が金融資産を保有している一方で、「保有していない」と回答した世帯も22.6%と一定数存在することが明らかになりました。

60代が保有する金融商品 2番目に人気なのは  

60代のみなさんはどのような金融商品を持っているのでしょうか。

60代保有金融商品ランキング(総世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数1451世帯、複数回答)

1位    預貯金 (ゆうちょ銀行の貯金を含む)   97.1%
2位    株式    35.4%
3位    積立型保険商品 (生保・損保)   34.2%
4位    投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)    31.2%
5位    個人年金保険    26.6%

60代の保有割合が高い金融商品の1位は「預貯金」で97.1%でした。一方で2位には「株式」(35.4%)がランクインしています。安全資産だけでなく、株式などリスク資産も保有している人が一定数いるようです。株式を保有しながら配当金を得ることで、年金代わりにしている人もいるのかもしれません。

また僅差で3位には入ったのは「積立型保険商品」でした。資産形成だけではなく、なにかあった場合にお金を残せる保険機能に注目している人もいるようです。