60代二人以上世帯の1位は「3000万円以上」
60代が世帯主の二人以上世帯の金融資産保有額のグラフは以下のとおりです。
60代の金融資産保有額ランキング(二人以上世帯)

1位 3000万円以上 25.1%
2位 1000万~1500万円未満 11.2%
3位 2000万~3000万円未満 10.1%
4位 100万円未満 8.1%
5位 500万~700万円未満 7.9%
60代の二人以上世帯の金融資産保有額で最も回答率が高いのは単身世帯と同様に「3000万円以上」で25.1%でした。次いで「1000万~1500万円未満」(11.2%)、「2000万~3000万円」(10.1%)となりました。
単身世帯で2位だった「100万円未満」は4位(8.1%)でした。平均は2581万円で単身世帯(2363万円)より200万円ほど高い水準という結果に。中央値は1140万円と、こちらも単身世帯(960万円)より約200万円多い水準です。
60代、「3000万円以上」持つ世帯が多いものの…
調査結果から単身世帯、二人以上世帯とも、金融資産保有額で最も回答率が高いのは「3000万円以上」であることが明らかになりました。一方で特に単身世帯では「100万円未満」という回答が上位になっており、金融資産の形成が順調な層とそうでない層が混在する結果となりました。もちろん実際には退職金や公的年金、あるいは自宅など実物資産もあれば、それらを考慮して総合的に老後のマネープランを考えている人もいることでしょう。
●気になる商品別の保有額は後編「【60代】預貯金、株式、投資信託、いったいいくら保有しているのか?【最新版】」にて詳報している。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構) 調査時期/令和6年6月21日~7月3日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査