50代二人以上世帯の1位と2位は単身者とは逆の結果に
次に、50代が世帯主の二人以上世帯の金融資産保有額を見ていきましょう。グラフは以下のとおりです。
50代の金融資産保有額ランキング(二人以上世帯)

1位 3000万円以上 15.2%
2位 100万円未満 12.3%
3位 1000万~1500万円未満 10.8%
4位 500万~700万円未満/2000万~3000万円未満 8.8%
5位 100万~200万円未満 8.3%
50代二人以上世帯の金融資産保有額の1位は単身者とは違って「3000万円以上」で15.2%でした。次いで「100万円未満」(12.3%)、「1000万~1500万円未満」(10.8%)と続きます。
若干順位に違いはありますが、単身者と同様に、1位と2位が回答の選択肢として最高額、最低額という結果に。また平均額も1677万円と、むしろ単身者(1859万円)より二人以上世帯の方が少ない結果になっています。中央値は700万円で、こちらは単身者より100万円多くなっています。
単身者、二人以上世帯ともに二極化が進む?
以上から50代の金融資産保有額は、単身者「100万円未満」、二人以上世帯「3000万円以上」が1位という結果に。一方で、2位はそれぞれ「3000万円以上」、「100万円未満」が入っており、資産形成できている層とそうでない層との二極化が進んでいることを示唆するような結果となりました。
また平均では単身者が1859万円に対して、二人以上世帯は1677万円と逆に少ない金額となっています。実際には現在持っている金融資産に加えて、今後見込まれるであろう退職金や公的年金なども考慮に入れながら、老後に向けた準備を進めているのではないかと推察されます。
●気になる商品別の保有金額は後編「【50代】預貯金、株式、投資信託、いったいいくら保有しているのか?【最新版】」にて詳報している。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構) 調査時期/令和6年6月21日~7月3日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査