老後「毎月最低かかる予想生活費」50代単身世帯と二人以上世帯で13万円差

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から50代の回答を見ていきましょう。まずは「老後のひと月当たりの最低予想生活費」についてです。

※家計の金融行動に関する世論調査2024年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」

老後のひと月当たりの最低予想生活費について、同じ50代でも、単身世帯は24万円、二人以上世帯は37万円と回答しています。この金額が多いのか少ないのか、ほかの年代と比較してみましょう。

50代単身者と60代では大きな差のない結果に

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」

20代 52万円
30代 42万円
40代 38万円
50代 24万円
60代 23万円
70代 30万円

単身世帯が予想する老後のひと月当たりの最低生活費は20代が52万円と最も高い水準。実際に老後生活が始まる方も多い60代(23万円)の2倍強でした。しかし30代、40代で徐々に金額は低下。50代は40代から一気に14万円も低下して24万円になり、60代とほぼ変わらない水準に落ち着きます。

気になるのは70代です。60代と比べて7万円アップしており、50代の予測する生活費では月6万円も足りない計算に。老後と一口に言っても年代によって必要となる医療費や介護費用などは変わり、その結果、生活費も違ってくることでしょう。自分の健康を過信せず、ある程度余裕をもって老後資金を準備しておいたほうがいいのかもしれません。