【年代別】選ばれている企業型確定拠出年金の商品ランキング

続いて、年代別に詳しく見てみましょう。1位に挙がった商品で最も多かったのが「外国株式型(投資信託)」。20代から40代の各年代でトップを占めました。

出所:「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」運営管理機関連絡協議会

【年代別】企業型確定拠出年金(企業型DC)加入者が選んでいる商品ランキング
60代以上 1位 預貯金 29.3% 2位 バランス型(投資信託) 17.7%
50代 1位 預貯金 24.7% 2位 バランス型(投資信託) 21.3%
40代 1位 外国株式型(投資信託)26.9% 2位 バランス型(投資信託) 21.0%
30代 1位 外国株式型(投資信託)31.8% 2位 バランス型(投資信託) 20.3%
20代 1位 外国株式型(投資信託)27.6% 2位 バランス型(投資信託) 25.0%
10代 1位 バランス型(投資信託)29.3% 2位 預貯金 24.0%

興味深いのは、50代以上と40代以下で大きくスタンスが異なることです。

50代以上では預貯金の選択率が高く、特に60代以上では約3割(29.3%)が預貯金を選んでいます。一方で、20代から40代では「外国株式型(投資信託)」が1位となり、特に30代では31.8%と高い割合を占めています。

50代以上は退職を見据えて元本確保を重視し、20代から40代は運用益を狙って積極的なリスクテイクをしているのかもしれません。中でも20代・30代で外国株式型の割合が特に高い点も特徴的で、長期的な成長を意識する人が多いと推測されます。

これらのデータを自分の運用方針と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。新たな気づきがあり、より納得感のある選択につながるかもしれません。

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