「教育資金に不安を感じる」が8割 納得の理由とは

後述するが、子どもが成人するまでに結構な額の教育資金を予想する人が多い。実際に貯められるのか不安を感じる人もいるのでは。調査によれば、「不安を感じる」と回答した人は81.6%にのぼった。

また不安を感じる理由として最も回答率が高いのは「物価の上昇」で55.5%。2番目を20%以上引き離しての断トツ1位だ。電気代や食品などの値上げラッシュが続くが、それは教育の世界も無縁ではなく、戦々恐々とする親も多いようだ。

次いで「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(32.5%)、「収入の維持や増加に自信がない」(29.7%)と続く。特に初めて子育てをする人などにとっては未知の領域であるだけに不安もあるだろう。

出所:ソニー生命保険 子どもの教育資金に関する調査2025

必要な教育資金の予想額 最多は「1000万円~1400万円位」

教育資金はどのくらい必要なのか。調査では、子どもが未就学児の親248人に「子どもが小学生から社会人になるまでに必要だと思う教育資金」についても質問を投げかけている。

回答率が最も高いのは「1000万円~1400万円位」で29.4%だった。また「2000万円~2400万円位」にもある程度回答が集まった(25.8%)。なかには「3000万円以上」(11.3%)という人も。

平均は1489万円で、昨年から50万円増加という結果になった。2021年以降は4年連続で上昇しており調査を開始した2014年以降で最高水準だった。たとえば、3000万円以上と予想する人は24年の調査で8.1%だったのに対し、今回の調査では11.3%に増加している。このように高額の教育資金を予想する人が増えたことが平均を押し上げる結果につながっているようだ。

出所:ソニー生命保険 子どもの教育資金に関する調査2025

高額化の傾向に不安が募る教育資金。実際にどのような手段で用意しているのか。後編:【「いくら必要?どう用意する?」“子どもの教育資金”準備方法ランキング2025年版 】で解説する。

調査概要 調査主体:ソニー生命保険株式会社 調査名:子どもの教育資金に関する調査2025 調査対象:大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1000人 調査方法:インターネットリサーチ 調査期間:2025年1月28日~2025年1月29日