教育資金の準備方法 定番の「学資保険」は何位?

今回参考にするのは、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1000人を対象としたソニー生命保険による調査。

そのうち「小学生から社会人になるまでに必要な教育資金」を未就学児の親(248人)に聞いたところ、その平均予想額は1489万円。24年の調査から50万円上昇し、調査開始以来の最高額を更新した。

「子どもの教育資金に不安を感じる」という親は全回答者1000人のうち8割強にのぼり、その背景には物価上昇や社会保険料の負担増などの声がある。

●関連記事:「老後資金」と「教育資金」はどちらが優先か?教育資金の予想額が過去最高を突破する現状 子を持つ親の“本音”とは

平均して約1500万円にのぼる子どもの教育資金をどうやって準備していくのか。調査では、高校生以下の子どもの親748人に「子どもを大学等へ進学させるための教育資金を準備している方法」についても質問している。

回答率が最も高いのは「銀行預金」で54.3%だった。次いで「学資保険」(38.4%)、「資産運用(株式投資、投資信託、NISAつみたて投資枠等)」(24.1%)が続く。

なお学資保険とは、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険のこと。毎月保険料を支払うことで、中学校や高校、大学への入学などに合わせて進学準備金や満期学資金を受け取ることができる。親に万が一のことがあっても教育資金を残せる保障がついていることがメリットだ。

教育資金を準備するのにあまりリスクは取れないという人もいるだろう。しかし世帯年収別で教育資金の準備法について見ると、年収1000万円以上では「資産運用」の割合が38.1%と他の層に比べて高い割合となっている。

出所:ソニー生命保険 子どもの教育資金に関する調査2025