退職代行は「甘え」? ネガティブな意見が多い50代
今度は50代の意見を聞いてみよう。20代とはうってかわった結果となった。ランキング1位は「最後まで自分で責任を持つべきだと思う」、さらに5位には「他人に頼るのは抵抗がある」がランクイン。7位に「退職代行を利用するのは社会人としてどうかと思う」が入るなど、退職代行にネガティブな意見が目立つ。
社会人として自分の仕事に最後まで責任をもつべき、という道徳的な考え方も背景にあるのかもしれない。
なお20代と同様、「高額な料金設定が気になる」という回答が10位以内に入っており、コスト面を気にする人も世代を問わず一定数いるようだ。
50代のランキング

退職手続きで揉めるのは、それ以前に従業員とのエンゲージメントの構築がうまくいっていないこともあるだろう。
少子高齢化により生産年齢人口が減り、全国的に人手不足が起こっている。こうしたなかでは辞めていった従業員も貴重な人的リソースである。そのような考え方も出てきた。
最近ではたとえば、定年退職者以外の退職者を再度雇用する制度であるアルムナイを活用する企業なども出てきている。調査結果からも明らかなように、退職代行の利用には賛否があるわけだが、いずれにせよ、禍根(かこん)を残すよりも円満な退職に着地点を見いだす方がお互いにとってメリットがあるとは言えるのかもしれない。
調査概要 調査主体:Beatrust株式会社 調査名:「退職代行」に関する意識調査 調査対象:全国22歳~59歳の会社員1000人 調査期間:2025年2月6日