退職代行に対する本音1位は「そもそも」論?
まずは世の会社員は退職代行をどう思っているのか、率直な意見に耳を傾けてみたい。参考にするのは、Beatrustが全国22歳~59歳の会社員1000人を対象に実施した調査。回答を集計して会社員の本音としてランキング化している。
結果を見ると、「退職代行をどう思う?」という質問に対する回答ランキングの1位は「退職代行が必要ない職場環境が理想だ」であった。退職代行自体が問題ではなく、背景にある職場の対応に課題があり、改善が必要と考える人が多いようだ。
たとえば社員が家族のように一丸となれば、みんなで仕事を進めていくうえで強みになるだろう。しかしそれが行き過ぎれば、会社を辞めることが裏切りと見なされ、退職手続きがこじれる原因にもなるかもしれない。
また過度な効率化の追求も、人員の余裕がなくなれば辞めづらくなる雰囲気を醸成するのではないか。さじ加減が難しいところだ。
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2位、3位は退職代行「ポジティブ派」が占める
次いで2位にランクインしたのは「会社の対応が悪い場合は仕方ないと思う」だった。3位の「職場とのトラブルを避けられるのが良い」も含めて、退職時のトラブル回避手段の1つとして退職代行への支持がうかがえる。
一方で4位「他人に頼るのは抵抗がある」、5位「最後まで自分で責任を持つべきだと思う」など、退職代行は「甘え」としてネガティブな意見をもつ人も一定数いるようだ。