ボーナス妥結額ランキング11位~21位

11位~14位までは80万円台が並んだ。

 
出所:厚生労働省 「令和6年 民間主要企業年末一時金妥結状況」
 

11位「ゴム製品」84万5809円、12位「電力・ガス」83万732円、13位「精密機器」82万1098円、14位「非鉄金属」81万2977円と続く。

15位、16位はともに70万円台。15位「その他製造」74万4546円、16位「紙・パルプ」74万92円。以下は70万円台を下回る結果となった。

17位は「食料品・たばこ」69万4965円、18位は「金融・保険」68万7024円。19位は「運輸」で66万1712円。運輸業界は「物流の2024年問題」など人手不足で揺れている。

20位は「卸・小売」で62万8963円。他の業種と比べて非正規雇用の割合が多いとも言われているが、一般的に非正規社員は正社員に比べて給与やボーナスが低い傾向があるので、その辺りも結果に影響しているのかもしれない。

また企業におけるボーナスに関する評価では、社によっては業績や能力以外にも勤続年数の長さなどが加味される場合もある。その場合、他の業種に比べて高い離職率も不利に作用している可能性もある。

21位は「サービス」で59万6191円。卸・小売と状況は似ており、非正規雇用の多さ、離職率の高さなどが他の業種と比べてボーナス妥結額が低いことの背景にありそうだ。

しかしコロナ禍の終息やインバウンドなどによりサービス業も人手不足が深刻化。人材確保のため、今後はボーナス水準も改善していくかもしれない。

●気になるランキング1位~10位は後編「気になる「冬のボーナス額ランキング」1位~10位を発表【最新調査】」にて詳報している。

調査概要 調査名:令和6年 民間主要企業年末一時金妥結状況 調査主体:厚生労働省 調査対象:妥結額(妥結上明らかにされた額)などを把握できた資本金 10 億円以上かつ従業員 1000 人以上の労働組合のある企業 324 社 公表日:2025年1月 17 日