株主還元に積極的、新NISAなら配当も売却益も非課税に
三菱HCキャピタルの株価は2023年に大きく上昇しました。同年9月には1088円の高値をつけています。2022年末は649円で取引を終えていました。
以降の値動きは横ばいでした。2024年は7月には上場来高値を更新したものの、おおむね1000円を挟んで取引されています。直近5年間の上昇率は38.7%と、TOPIXの55.9%を下回る水準です(2024年12月20日終値)。
【三菱HCキャピタルの株価チャート(過去5年間)】
・株価:1004.5円(2024年12月20日終値)
ただし、株価だけでは三菱HCキャピタルへの投資効果は語れません。同社は株主還元に積極的な企業としても知られており、2024年3月期まで25期連続の増配を達成しています。保有期間の長い株主は、受取配当金が積み上がっていると考えられます。
なお、増配は今期(2025年3月期)も実施される予定です。前期比3円増配となり、配当金は1株あたり40円を計画しています。
【三菱HCキャピタルの予想配当利回り(2025年3月期)】
・予想配当金:40円
・予想配当利回り:3.98%
出所:三菱HCキャピタル ホームページ
長く配当金を受け取りたいなら新NISAを活用しましょう。非課税で受け取れるほか、非課税期間も無期限です。さらに売却益も課税されません。つまり新NISAは、保有を続ける限り株式から得られる利益がいつまでも非課税となります。
新NISAでは成長投資枠で株式に投資できます。成長投資枠の投資可能額は年間240万円です。三菱HCキャピタルは足元の株価1004.5円から計算すると、最大2300株まで購入できます。1株あたり配当金が40円なら、年に9万2000円の配当金が受け取れる計算です。
ただし、配当は基本的に利益がなければ実施できません。増配を続けるなら、利益も増加していくことが望ましい状況です。
三菱HCキャピタルの利益はどう推移するのでしょうか。足元の業績と中期経営計画から探ってみましょう。