大手2社の合併で誕生 航空とロジスティクスで高シェア

まずは概要から解説します。

三菱HCキャピタルはリースの大手です。2021年4月に旧・三菱UFJリースと旧・日立キャピタルが合併して誕生しました。日立キャピタルは消滅し、承継した三菱UFJリースが商号を変更して現在の体制になっています。三菱HCキャピタルは、三菱商事と三菱UFJフィナンシャル・グループの持分法適用関連会社となっています。

リースは取得した物件を貸し出してリース料を得るビジネスです。三菱HCキャピタルは航空リース部門でシェアが高く、航空機は世界13位、航空機エンジンはメーカー系を除くと世界首位です。またロジスティクス(物流)リース部門では海上コンテナで世界4位のシェアを持ちます。

リース以外では販売金融やローンなどを手掛けています。また「環境エネルギー」セグメントは、再生可能エネルギーの開発事業を展開しています。「不動産」セグメントは、オフィスや物流施設などを対象としたファイナンスや投資、アセットマネジメント(不動産ファンドの運用)で構成されます。

【セグメント情報(2024年3月期】

 
出所:三菱HCキャピタル 有価証券報告書