FOMC後初日の反応は

過去のデータも重要ですが、大事なのは「株式市場」は生き物であるということです。つまり、何らかの発表後「初日の反応」があります。そして、「一年の計は元旦にあり」ということわざにもあるように、最初の反応が非常に大切です。

 

FOMC後の12月18日、株価は下げました。画像には各種主要指数に加えて、PLD~SPGという5つの銘柄を書いています。これらは米国マーケットに上場している巨大REITを時価総額順に左から並べたものです。

REITとは不動産上場投信のことを指します。基本的には資本金と同じくらいの借入金をして、ビルやショッピングモール、インフラ施設や住宅を買い、テナントから家賃を集め、それを投資家に配分するというモデルです。本来あまりボラティリティは高くないはずなのですが、なぜか、REITは一斉に、それもかなり下落しました。

ここに今回のFOMCの核心があると思っています。先ほどお話ししたようにREITは資産の半分以上が借金です。借金には金利が付くので、金利が下がらなければ、将来のコストが減らない。つまり、金利が下がるという前提で株価を保っていたものが一斉に落ちてしまったというわけです。