分割&株主優待の新設で上場来高値 足元は公表前を下回る
三井不動産は2024年3月、株式分割と株主優待制度の新設を公表しました。分割割合は1:3、株主優待は100株以上の保有でポイントが進呈されるものです。ポイントは商業施設「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などで利用できます。
この発表は投資家に好感されたようです。同月29日には上場来高値となる1709.5円まで買われました。
しかし、足元は調整色が強まっています。4月中ごろから値下がりが続いており、足元は1200円台で取引されています。これは公表時の株価(1381.33円、2024年3月1日終値)を割り込む水準です。
【三井不動産の株価チャート(過去5年間)】
・株価:1239.5円(2024年12月18日終値)
なお、三井不動産は2024年8月に「JPXプライム150指数」へ採用されました。採用理由は市場評価性(PBR基準)の高さです。純資産に対して株価が高く、投資家の支持が厚いと評価された格好です。
しかし上述のとおり、足元の株価は軟調です。再浮上の見通しはあるのでしょうか。足元の業績から探ってみましょう。またカギを握る新しく公表された長期経営方針についても解説します。