定番の趣味を抑えてマネー関連の取り組みが上位に

習い事やスポーツなど、今年新たに何かを始めた人もいるだろう。実はそこにも世相が反映されているようだ。

出所:三井住友銀行 「2024年総振り返り お金に関する意識調査」

調査によれば、最も回答率が高いのは「ポイ活」で32.8%。「投資信託(新NISA)」が23.8%、「ウォーキング・ランニング」が10.8%と続く。趣味の定番であるウォーキング・ランニングを抑えて、マネー関連の取り組みが1位と2位を独占する結果に。

実際に取り組んだ人からの評価も高かったようで、「やってよかったこと」としても「ポイ活」の回答した人は48.8%と最多。「投資信託(新NISA)」が34.2%で続くなど、順位は同じだった。収入の補完や節税などが比較的簡単にできる手軽さが支持されているかもしれない。

知識や情報の不足が投資を始めるハードルに

新NISAが投資を始めるきっかけになったという人も多いだろう。実際、調査でも「新NISAをきっかけに金融投資を始めた」と回答した人が53.4%と半数を超えた。

出所:三井住友銀行 「2024年総振り返り お金に関する意識調査」

そもそも投資を始める背景には何があるのだろうか。結果を見ると、最も回答率が高いのは「老後資金を貯めるため」で43.8%。僅差で「資産形成・資産運用のため」が42.6%。「預金よりも利回りが良さそうだと思ったため」が31.7%で続く。

出所:三井住友銀行 「2024年総振り返り お金に関する意識調査」

公的年金制度への不安などから、自分で老後資金を準備する必要性を感じている人が多いことがうかがえる。さらに昨今の物価高騰による財産の目減りを防ぐためにも、預金より利回りが高い投資への注目が高まっているようだ。

一方で投資に踏み出せない人も少なくない。調査によれば、投資に踏み出せない理由として回答率が最も高かったのは「どのように始めたらいいか分からない」で32.6%。「資産が減るなどリスクへの不安」が30.5%、「投資の勉強の仕方が分からない」が27.7%で続く。投資の場合、どの資産を、どれくらい、いつ買ったらいいか、など考えないといけないことが多くある。元本割れの怖さも相まって、投資を始めるハードルになっているようだ。