インデックス「指標」の代表例は?

インデックスとなる「指標」にもいろいろな種類がありますが 、たとえば「TOPIX」「日経平均株価」「NYダウ」といった言葉はニュースなどでもよく見聞きすると思います。これらはいずれも、インデックス投資信託が連動する指数のひとつです。

TOPIX(Tokyo Stock Price Index=東証株価指数)は、東京証券取引所に上場している株式銘柄を対象として算出されるもの。日経平均株価は、東京証券取引所のプライム市場に上場するおよそ2000銘柄の中から、日本経済新聞社が選んで算出しています。
 
NYダウ(ダウ平均株価)は、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」が正式名称。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が、アメリカの代表的な30銘柄を選んで、その平均株価を算出しています。同じ会社が500社を選んで算出する「S&P500」も有名です。

日経平均やNYダウなどは民間企業が手がけるものですが、どちらも日本とアメリカそれぞれを代表する株価指数として広く認められています。日経平均は政府の経済統計としても使われているので、ほとんど公的な意味を持つといっていいでしょう。

こうした指数に連動するインデックス投資信託の多くは、アクティブ投資信託よりもはるかに多くの銘柄に「薄く広く」投資することになります。たとえばTOPIXに連動するインデックス投資信託の場合、その対象となっている約2000もの銘柄すべてに少しずつ投資するようなもの。S&P500に連動するなら、アメリカを代表する500社の株式に少しずつ投資するのと同じことになります 。

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著者名 我妻佳祐

発行元    幻冬舎

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