つい浪費してしまう品目とは?

スマートバンクはさらに、20代以上、1951人の男女を対象に、アンケートを実施。世帯単位で無駄遣い額を算出してもいる。その結果、1世帯当たりの無駄遣い額は年間平均で「約10万円」(10万4292円)になることが分かった。世帯構成別に見ると、結果は次のとおりとなった。

出所:株式会社スマートバンク「『日本全国で発生する“無駄遣い”』に関する調査」

注目したいのが「単独世帯」だ。他と比べて世帯人数が少ないことを考えると、1人当たりの無駄遣い額が大きいということになる。

単独世帯の場合、家族にお金を使う必要がない分、自分自身の娯楽や嗜好品への支出が増える傾向にあるはず。また家計を自己管理することになるため、「ちょっとくらい大丈夫」という気の緩みから、衝動的な消費が増える場面もあるだろう。

月ごとの支出目標を設定したり、家計簿アプリを活用したりして、無駄遣いを防ぐ仕組みを作ることを心がけたいものだ。

なお同アンケートでは、無駄遣いの費目についても調査。結果は次のとおりとなった。

出所:株式会社スマートバンク「『日本全国で発生する“無駄遣い”』に関する調査」

無駄遣いが多い費目、1位は「食料」(年間平均2万9449円)だ。

食料は日々の暮らしに欠かせない。物価上昇が続く中で無駄な支出が重なると、家計にとって大きな負担になりかねない。必要以上のまとめ買いや、「とりあえず買っておこう」といった習慣をなくし、無駄な買い物を減らしたいものだ。

さらに2位は「教養娯楽」(年間平均1万7006円)、3位は「保険医療」(年間平均9341円)と続いた。あまり使っていないサブスクリプションを解約したり、加入中の保険内容を見直したりと、まずは簡単に始められることから取り組んでみてはどうだろうか。