一年間の無駄遣い、国内全体で「5.8兆円」にも!

「無駄遣いは良くない」と分かっていても、目の前の誘惑に負けてしまった経験は誰にでもあるだろう。または納得して購入したものの、「買わなければ良かった」と後悔したことも、一度や二度ではないはずだ。

株式会社スマートバンクは、「検討が不十分で、役に立っていない支出」と「十分な検討を行ったものの役に立っていない支出」との合計を“無駄遣い”と定義。2024年10月8日公表の総務省統計局家計調査報告8月分のデータをもとに、日本全国で発生する無駄遣いの総額を推計したところ、次の結果となった。

出所:株式会社スマートバンク「『日本全国で発生する“無駄遣い”』に関する調査」

なんと導き出された推計金額は、年間で「5兆円」超え(約5兆7850億円)。これは2023年のインバウンド消費額(約5兆3065億円)※に匹敵するというから、規模の大きさに目を見張る。

さらに内訳を調べてみると、全体のうち45.2%に当たる約2兆6153億円が「無意識な消費」による無駄遣いであることが判明。要するに、約半数が計画性のないまま購入し、無駄に終わってしまったというわけだ。

失敗を防ぐためには、欲求や一時的な感情に流されないことが大切と言えるだろう。購入前に本当に必要かどうかを冷静に考える習慣をつけたり、買い物リストを事前に作成したりと、衝動買いを防ぐ工夫を心がけたいものだ。

※2024年3月29日公表 国土交通省 官公庁「訪日外国人消費動向調査」より