「シュワブSCHD」に投資できる投資信託が、楽天投信投資顧問とSBIアセットマネジメントから登場

「シュワブ・米国高配当株式ETF(SCHD)」が話題を集めています。文字通り、米国の高配当株式を組み入れて運用するETFで、ダウジョーンズ配当100インデックスに連動する投資成果を目指します。

ブルームバーグが公表している、11月28日時点のデータによると、ポートフォリオは「シスコシステムズ」、「ブリストルマイヤーズスクイブ」、「ホーム・デポ」、「ブラックロック」、「シェブロン」、「ベライゾン・コミュニケーションズ」、「ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)」、「テキサス・インスツルメント」、「アルトリア・グループ」、「アッヴィ」が組入上位10銘柄で、全体では103銘柄を組み入れています。2011年10月20日から運用が始まっており、1口あたりの価格は29ドル44セント。直近配当利回りは税込みで3.42%、経費率は年0.06%です。

以上が「シュワブ・米国高配当株式ETF」の全体像ですが、同ETFがインデックスファンド愛好家の間で話題になっているのは、楽天投信投資顧問とSBIアセットマネジメントが、同ETFを主要投資対象とする国内籍公募型投資信託を設定・運用したからです。

ちなみに楽天投信投資顧問のそれは「楽天・高配当株式・米国ファンド」で、9月27日に設定、販売開始されました。以来、わずか40日後の11月5日には、純資産総額が500億円に達する人気ぶりを見せています。

また、SBIアセットマネジメントも、12月20日に同じETFを主要投資対象とする「SBI・S・米国高配当株式ファンド」を設定する予定です。ちなみに両ファンドとも四半期決算で、その都度、分配金が支払われます。

運用開始日が違う点を除き、両ファンドの異なる点を挙げると、信託報酬率と決算月でしょう。「楽天・高配当株式・米国ファンド」の信託報酬率は年0.192%で、分配月は2、5、8、11月の各25日。対して「SBI・S・米国高配当株式ファンド」の信託報酬率は年0.1238%で、分配月は3、6、9、12月の各19日になります。

信託報酬の差については、ほぼ誤差の範囲内といっても良いでしょう。運用資産残高の平均が1000万円とした場合、両者の信託報酬の差は6820円です。あまり神経質になる必要はありません。

これはやや戯言ですが、両方とも買ってみるのも、ひとつの手です。そうすれば毎年、2、3、5、6、8、9、11、12月というように、年8回の頻度で分配金の支払いを得ることができます。資産形成層にはあまりお勧めできませんが、資産活用層の方々には魅力的な運用方法かもしれません。