みずほ銀行の投信売れ筋ランキングの2024年10月は、トップが7カ月連続で「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」になった。また、前月7位だった「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界)」が第5位に上昇し、前月はトップ10圏外だった「みずほJ-REITファンド」が第9位に、「NWQグローバル厳選証券ファンド(為替ヘッジなし/隔月分配型)(愛称:選択の達人)」が第10位に入った。
◆金にも投資する「欲張らない投資」
2024年4月から売れ筋のトップを独走している「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」は、世界の株式、債券、金をはじめとするさまざまな資産に分散投資し、市場環境に応じて資産配分を機動的に見直す運用を行う。運用するピクテの投資カテゴリーでは「欲張らない投資」に分類され、インフレに負けない程度のリターンを安定的にあげることをめざすファンドになっている。株式や債券などの投資に当たっては、そのカテゴリーの中での分散も意識的に行っている。たとえば、10月末時点で40.2%を配分する株式において「世界株式ETF(MSCIワールドインデックスに連動)」に10.2%、「ディフェンシブ戦略株式」に7.5%、「新興国高配当株式」に5.0%、「日本株式」に2.2%などに分散。配分比率37.9%の債券も「先進国ソブリン債」に14.7%、「欧州国債(ETF)」に6.4%、「米ドル建て新興国債券」に4.0%などに分散。そして、金に19.8%を投資している。
同ファンドは2023年9月の設定だが、設定した初期の段階から金を20%程度保有していることが特徴だった。10月末時点での過去1年間のトータルリターンは18.54%だった。設定来、安定的に右肩上がりの運用成績を残していることが安心感につながっているものと考えられる。純資産残高は毎月着実に積み上がっていて9月末に約611億円だったものが、10月末には約690億円、11月22日には約733億円になっている。