◆世界株に厳選投資する「未来の世界」のリターンが復活
7月、8月とトップ10圏外になっていた「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界)」が9月に第7位に浮上し、10月には第5位にまで上がってきた。このファンドは、世界のハイクオリティ企業に厳選投資するファンドだ。モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのボトムアップの調査力を駆使し、外部環境の変化に影響を受けにくく、将来にわたって持続的で質の高い成長が期待できる企業を選別し、株価の割安度を重視して少数の銘柄に集中投資を行っている。
同ファンドのパフォーマンスは2021年末までは順調に右肩上がりで上昇し、純資産残高も8000億円程度まで拡大したものの、2022年1月以降に失速し、一時的に純資産残高が4400億円を割り込むこともあった。2023年1月以降に復調し、純資産残高は再び8000億円の大台に迫るところまで回復してきた。10月末時点の過去1年間のトータルリターンは55.39%という非常に高いリターンをあげている。このリターンの復調が同ファンドの評価を高めているのだろう。
また、今月トップ10に食い込んできた「みずほJ-REITファンド」、「NWQグローバル厳選証券ファンド(為替ヘッジなし/隔月分配型)(愛称:選択の達人)」はトップ10に継続してランキングされるわけではないが、常にトップ10に近い水準にあるファンドだ。「みずほJ-REITファンド」は4月にはランキング6位だったが、その後はトップ10から落ちて6カ月ぶりにトップ10に返り咲いた。「NWQグローバル厳選証券ファンド(為替ヘッジなし/隔月分配型)(愛称:選択の達人)」は世界の米ドル建て資産(株式、債券、優先証券など)に投資するバランス型ファンドだが、6月と7月に第10位にランクインしていた。今回のランクインを機にトップ10に定着できるか見守りたい。
執筆/ライター・記者 徳永 浩