「お金で配偶者に不満」が半数を超える
夫婦といえども元は他人だ。金銭感覚が必ずしも同じとは限らない。お金に対する価値観の違いから配偶者に不満をもつことも、ときにはあるだろう。調査では50.7%と半数以上が「不満を持っている」と回答した。男女・年代別で割合が高いのは「30代男性」の59.0%、「40代女性」の57.0%だった。
調査では別問で聞いた「夫婦の家計状況に対する自己評価」が平均より高いグループと低いグループでも比較している。自己評価が高いグループでは配偶者に「不満を持っている」割合は39.8%と、自己評価が低いグループの64.8%に比べて25.0%も低い水準に。家計がうまくまわっていないことで、配偶者への不満を募らせるケースがありそうだ。
「お金問題がこじれて離婚危機」が2割超
前項では、お金関連で男女ともに約半数が不満を持っていることが分かった。では、具体的にどのような点で配偶者に不満を感じているのだろうか。調査ではこの点についても質問を投げかけ、回答を集計している。
結果は「節約しない」が38.3%で最多となった。「無駄遣いが多い」が34.7%、「収入が少ない」が26.4%と続く。また「収入が少ない」で女性が男性に比べて9.4%高く、逆に「おこづかいの金額を上げてくれない」では男性が女性に比べて14.5%高く、男女間のギャップが浮き彫りとなった。
パートナーへの不満を募らせた結果、喧嘩になることもあるだろう。調査では、「お金が原因の夫婦喧嘩を1年間でどのくらいしているか」を聞いたところ、「1回以上夫婦喧嘩した」が37.0%と一定数にのぼった。なかには「20回以上」という人も。
お金が原因で夫婦関係の破綻につながる恐れもあるようだ。調査によれば、23.8%が「お金が原因で離婚の危機を迎えたことがある」と回答した。特に前問で「お金が原因で夫婦喧嘩した」グループに限ると、その割合は55.1%にはねあがる結果になった。中には喧嘩がエスカレートした結果、最悪の結末を迎えるまでトラブルが発展してしまうケースもあるのだろう。
調査概要 調査主体:スパークス・アセット・マネジメント株式会社 調査名:夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024 調査期間:2024年10月9日~2024年10月10日 調査対象:全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1000人