新NISAでは株式や投資信託に投資できます。ただし、つみたて投資枠で投資できる商品は限定的です。国の基準を満たした商品以外には投資できません。
なお、国の基準が定められていることは投資家にとって、メリットも小さくありません。例えば、運用にかかるコストが一定以下になるような基準もあります。また成長投資枠なら、このような基準を満たさない銘柄にも投資可能です。
今回は新NISAで投資できる商品について押さえましょう。つみたて投資枠を中心に触れ、最後に成長投資枠との違いを紹介します。
つみたて投資枠は国の基準を満たした投資信託に限定
新NISAのつみたて投資枠で投資できるのは、国の基準を満たした投資信託です。基準に満たない投資信託には投資できません。また個別の株式に直接投資することも認められていません。
国の基準は以下のとおりです。大まかに挙げると、「運用が長く続く」こと、「分配頻度が少ない(運用資産が流出しにくい)」こと、「あえてリスクを高めた運用を行わない」こと、「低コストで運用できる」ことが期待できるような要件が定められています。
【つみたて投資枠の対象ファンドの主な要件(ETF除く)】
・信託契約期間(運用の予定期間)が無期限または20年以上
・毎月分配型でない
・デリバティブ取引による運用を行わない(ヘッジ除く)
・ノーロード(販売手数料が無料)
・信託報酬が一定以下
次からは、上記の基準を「運用方針」と「コスト」に分けて詳しく解説します。