安定した利回りが創出される2つの方法とは

実は、安定した利回りが創出される方法は、ざっくりと次の2つしかない。

①利回りを生む資産に投資する方法

代表的なのは不動産投資である。不動産のオーナーには入居者から賃料が支払われる。この賃料が利回りということになる。

②利回りを得る契約を結ぶ=すなわちお金を貸す方法

お金を一定期間貸す代わりに、貸している間は金利を払ってもらう。これが利回りになる(※もう一つの方法としてデリバティブを使う…例えば株価が一定の範囲内に収まっていれば一定の利回りを受け取れるが、範囲外になると大きく損をするような取引を使う方法もあり、昨今問題になった仕組債によく使われる手法であるが、ここでは別種のものとしたい)。

ところで以上2つの方法の注意点は、元本の保証はないことである。100万円の不動産に投資しても、最後に100万円で戻ってくる保証はない。また100万円を誰かに貸しても、契約どおり100万円が返されるとは限らない。

とは言え、良い不動産や借り手を選び、そのリスクに応じた利回りを受け取るのなら、投資として成功する(つまり儲かる)可能性は十分にある。大切なのは、良い不動産や借り手を十分に審査して選べるかどうかであって、その道のプロが世の中には多く存在する。

上記のような方法で利回りを得るプロであると偽るが実は詐欺師という場合もあるものの、案外少ないように思う。理由はおそらく、上記2つの方法をうたう場合、実際にどの不動産に投資しているか、どういった借り手に貸し付けているかを投資家が確認しやすいからと思われる(ポンジスキームであればそれを示せない)。