現役世代こそ「積み立て型」の資産形成を!

筆者は、現役世代の資産形成には「積み立て型の商品が向いている」と考えます。なぜなら、現役時代は、仕事や家族と過ごす時間、趣味や自分のスキルアップの時間などが生活の主となり、このような忙しさの中、資産形成のために多くの時間を使うことはほぼ不可能だからです。そこで有効なのが「積み立て型」の制度や商品を利用した資産形成。一度仕組みさえ作ってしまえば、後は自動的に積み立ててくれるからです。

また、積み立て型は、投資理論上からするとドルコスト平均法でリスクの分散効果も期待できます。また、情報過多な時代において、積み立て型は、余計な情報に惑わされることなく着実に貯められることも大きなメリットです。

当初「老後資金2000万円問題」には、マイナスのイメージがつきまとっていたことは否定できません。しかし、この問題をきっかけに老後の資産形成を始めた人も多く、結果的には世の中に良い影響をもたらしたと言っても過言ではありません。

とはいえ、今後も形を変えて、老後資金の不安をあおるような話題が出ることも考えられます。そこで再び不安に陥らないためにも、自分なりの運用方針を立てることが重要です。そして、「積み立て型」商品で、自分だけの揺るぎない土台を作ってもらいたいと思います。