20代から40代、貯金額増

貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を開発・運営するネストエッグは10月17日、物価高における貯金の実態調査の結果を公表した。有効回答数は1000人でインターネット調査で行われた。

世帯貯金額を問う質問では、「1000万円以上」(22%)が最多で、「100〜300万円(未満)」(19%)、「0〜10万円(未満)」「500〜1000万円(未満)」(いずれも16%)だった。

出所:「物価高における貯金の実態調査」

同調査は2021年から実施されており、4年間で「1000万円以上」が2ポイント増加した。

年代別でみると、20代の世帯貯蓄額は「100〜300万円(未満)」(20%)が多く、「0〜10万円(未満)」「50〜100万円(未満)」「500〜1000万円(未満)」(いずれも15%)、「300〜500万円(未満)」(14%)と続いた。最も伸び率が高かったのは、「500〜1000万円(未満)」で3年前の2022年と比べて6ポイント増加した。

出所:「物価高における貯金の実態調査」

30代も同様に「100〜300万円(未満)」(22%)がもっとも多い。そのほか、20〜30代は、貯蓄額が「500万円以上/1000万円以上」の割合が3年連続で10ポイント増加した。

同調査では背景を「将来の暮らしの生活費を確保する動きが強まっている。特に、若年層の消費行動・貯金に対する堅実な価値感が、コロナ禍からコロナ禍明け、円安・物価高の現在までのこの4年間で年々強まっていることが分かった」と解説している。

40代以降の年代は20〜30代と異なり、貯蓄額「1000万円以上」が最多となる。いずれも、40代(22%)、50代(24%)、60代(35%)だった。

貯金目的を問う質問では、全世代で「生活費」(45%)が一番多く、「資産運用」(15%)、「学費・教育費」(13%)だった。昨年の調査と比べると、資産運用の割合が3ポイント増加し、資産を増やすことへの関心が高まっていることが表れた。

出所:「物価高における貯金の実態調査」

貯金の手段を問う質問では、全世代で「銀行の自動積立・定期預金」(30%)がもっとも多く、次に「投資運用」(21%)、「貯金用の別口座へ移し替える」(17%)と続いた。

出所:「物価高における貯金の実態調査」