子どもの教育費用 見通し立たず
同調査では「子どもの中学校入学以降の教育費用の見積もりはいくらか」の問いに、「わからない」という回答が中学受験(20.0%)と高校受験(26.7%)ともに最多。4人に1人の保護者が費用の見通しがついていないことが浮き彫りになった。
見積もりの平均額は、中学受験を経験した保護者は約550万円・高校受験を経験した保護者は約365万円となり、差額は約185万円だった。
また、調査では想定外の出費もかかっていることも明らかになった。
子どもの中学受験・高校受験を経験した保護者を対象に「中学・高校受験における、想定外の出費はありましたか」と質問したところ、ある(22.7%)、ない(77.3%)だった。
具体的には下記のようなコメントが寄せられた。
・季節講習(塾の夏期講習・冬期講習などの特別な会費。それぞれ5万円以上かかって驚いた)
・併願の私立高校入学金(滑り止めの私立の試験が先なので必ず受けなければならない)
・合宿費(追い込み泊まり込み学習費)
なかには「そもそも中学受験が想定外だった」と回答する保護者もいたという。
同調査は「中学・高校受験を考えるうえでは、一般的に想定される費用以外にも突発的にお金がかかることを念頭に、お子様の意向を早めに確認することやあらゆる可能性に備え、準備を進めることが必要だ」と訴える。
教育費の増大が続くなかで、多くの家庭が効率的な資金計画に注力していることが判明した。特にNISAを活用した資産形成や、収入源の多様化を図る副業などは、教育費用を捻出するうえでも有力な手段の一つともいえる。正しい知識と具体的な方法を学ぶことが、家庭にとって安心して教育資金を確保するための一助となるだろう。
<調査概要> 調査名:オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査 調査期間:2024年9月17日(火)~2024年9月23日(月) 回答者:全国の『オカネコ』ユーザー605人