保険料納付期間“延長”問題 否定派は「延長されたところで戻ってくる金額は低い!」
国民年金の保険料は20歳から60歳未満まで40年間支払いが続きますが、45年間に延長して、代わりにもらえる年金額も底上げするという議論が実際に国によってなされています。現在の年金額では生活できないという先述の話からすれば、フリーランスのみなさんは歓迎しそうな気もしますが、実際はどうでしょうか。調査結果では、肯定派(=「適切と思う」と回答した人)は25.8%と約4分の1。調査に寄せられた肯定派の声を拾ってみると、「受給額が増えるから、働けるうちは働く方がいい」(30代その他)と予想通りの意見。
また、「平均寿命が伸び、最近の高齢者も若々しいから」(30代デザイナー)など、年金制度の前提となる平均寿命が昔と違うため、年金制度を維持するには変えざるを得ないという意見も。
一方で否定派(=「適切と思わない」と回答した人)は74.2%と多数。声を拾ってみると、「延長されたところで、返ってくる金額は低いと感じる」(50代エンジニア)など、年金額は増えても、その裏で保険料も増えるので割に合うかは別の話という意見が。また、現役世代に比べて雇用が不安定な60歳以降も保険料の支払いが続くことから、保険料が支払えなくなる事態を懸念して、「現状でも払う期間が長いと感じる。さらに長くなったら年金を受け取りづらくなるだけ」(30代ライター)という意見もありました。
調査概要
調査主体:GMOクリエイターズネットワーク株式会社
調査名:フリーランスの老後資金に関するアンケート
調査対象:「FREENANCE byGMO」に登録しているユーザー
有効回答数:563人
調査方法:インターネット
調査期間:2024年6月27日~7月7日