投資詐欺に「対策なし」の人がなんと3割近くも

2023年から株価上昇が続くなかで増えているのが投資詐欺。最近は著名人の名前や写真を勝手に使って投資広告を出し、SNSのやり取りを通じて信用させたうえでお金をだまし取るなど手口も巧妙化。定年世代は何か対策を取っているのでしょうか。

調査結果では、「マネーリテラシーを上げるための学習や情報収集を行なっている」と回答した人が51.3%と最多。一方で「何も行なっていない」と回答した人も28.7%にのぼりました。今回の調査結果で5位の「情報の信頼性を確認するために調査や検証を行なっている」と回答する人が今後もっと増えれば、投資詐欺の防止につながるかもしれませんね。

図表5 投資詐欺への対策として、行っているものを、全て選択してください

出典:株式会社 Japan Asset Management 「退職⾦に関するアンケート」

健康や趣味を抑え、退職後にやりたいこと1位は資産運用

現役世代は仕事がメインですが、退職後はまとまった自由な時間が使えます。定年世代は何かやってみたいことはあるのでしょうか。調査結果では、「投資や資産運用への関心」と回答する人が60.5%と最多。「新しい趣味や趣味の深堀り」「健康やフィットネスへの取り組み」と続きます。

今や趣味や健康を抑えて、資産運用が老後にやりたいことのトップというのは驚きですね。生活や老後の不安から必要に迫られて始めた資産運用も、突き詰めていくと奥深い世界。お金を得る手段としてだけではなく、より深く知りたいという気持ちがわいてくるのかも。セカンドライフも積極的に過ごしたいというのがいずれの回答にも共通する特徴かもしれません。

図表6 退職後にやりたいこと、新たな目標・夢について、当てはまるものを全て選択してください

出典:株式会社 Japan Asset Management 「退職⾦に関するアンケート」

調査概要
調査主体:株式会社 Japan Asset Management
調査名:退職⾦に関するアンケート
調査期間:2024年6月24日~6月30日
調査対象者:同社が過去に主催した退職金関連のセミナーに参加申し込みした人
調査方法:WEBアンケート方式で実施
有効回答数:562人