退職してからでは遅い? 新NISAを積極活用する定年世代

昔は退職金をもらってから資産運用を始める人も多かったかもしれませんが、今の定年世代の資産運用への取り組み状況はどうでしょうか。調査は、独立系ファイナンシャルアドバイザーである株式会社Japan Asset Managementが主催する退職金関連セミナーの申込者562人に現在実施している資産運用手法を質問。

結果、「新NISA(つみたて投資枠)での投資」「新NISA(成長投資枠)での投資」と回答する人がそれぞれ67.8%、63.1%と、他の資産運用手法を引き離して上位を独占。既に新NISAを積極的に活用している実態が明らかになりました。

図表1 現在実施している資産運用・資産管理の手法について、当てはまるものを全て選択してください

出典:株式会社 Japan Asset Management 「退職⾦に関するアンケート」

現状は国内・安全資産が中心も、好調な海外投資に関心が高まる

新NISAにも積極的な定年世代ですが、現在、どんな運用商品を保有しているのでしょうか。調査結果では、「投資信託・ETFなど」を挙げる人が71.0%と最多。「国内個別株」61.4%、「生命保険」35.2%と続くなど、国内資産、安全資産が上位にくる結果に。

調査ではさらに興味のある運用商品も質問しています。結果は、「投資信託・ETFなど」55.0%が変わらずトップ。続いて「国内個別株」39.9%、「生命保険」3.9%とそれぞれを挙げる人が現状に比べて20%以上も減少。代わりに「外国債券」39.3%、「海外個別株」32.6%を挙げる人がそれぞれ現状に比べて10%以上も増加しています。

最近は投資信託でも、米国株や世界株に投資する商品が残高上位を占めていますが、日本に比べて高い成長率や金利、為替相場などの影響もあってか、定年世代でも海外投資に注目する人が多いようです。

図表2 現在実施されている資産運用内容について、当てはまるものを全て選択してください/現在興味がある資産運用内容について、当てはまるものを全て選択してください

 
出典:株式会社 Japan Asset Management 「退職⾦に関するアンケート」