施行から1年、実際の利用状況は…

相続土地国庫帰属制度が施行されて1年が経過しました。法務省が2024年3月31日現在の利用状況を公表しています。

それによると、申請件数の総数が1905件で、このうち帰属された件数が248件です。内訳は宅地が107件、農用地が57件、森林が6件、その他が78件となっています。

却下および不承認件数のうち、却下件数が6件で、却下理由としては、「現に通路の用に供されている土地に該当した」が4件、「境界が明らかでない土地に該当した」が2件です。

不承認件数は12件で、その理由としては「土地の通常の管理又は処分を阻害する工作物、車両又は樹木その他の有体物が地上に存する土地に該当した」が3件、「民法上の通行権利が現に妨げられている土地に該当した」が1件、「所有権に基づく使用又は収益が現に妨害されている土地に該当した」が1件、「国による追加の整備が必要な森林に該当した」が2件、「国庫に帰属した後、国が管理に要する費用以外の金銭債務を法令の規定に基づき負担する土地に該当した」が5件でした。

そして取り下げ件数が212件あります。取り下げた理由としては、「自治体や国の機関による土地の有効活用が決定した」、「隣接地所有者から土地の引き受けの申し出があった」、「農業委員会の調整等により農地として活用される見込みとなった」、「審査の途中で却下、不承認相当であることが判明した」といったことになっています。